睡眠時無呼吸症候群(SAS/Sleep Apnea Syndrome)とは、寝ているときに呼吸がとまり、大きないびきを繰り返す病気です。健康と思われる成人の中にも睡眠時無呼吸症候群は数多く潜在しており、高血圧、不整脈、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞等の循環器疾患、夜間突然死との関連も指摘されています。
また、睡眠時無呼吸症候群による睡眠不足が原因で、自動車・電車・航空機の運転/操縦中に居眠りや判断ミスをしそれが事故へつながったケースも実際発生している他、労働災害、仕事や学業の能率低下など極めて重大な社会問題を引き起こす病気として知られています。
しかし治療方法も確立されておりますので、適切に検査・治療を行えば決して怖い病気ではありません。
「日中に強い眠気を感じる」・「習慣性の強いイビキ」・「起床時の頭痛」・「夜中に何度も目が覚める」等に思い当たる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の合併症 | ■高血圧症が2倍 ■冠動脈疾患が3倍 ■脳血管障害が4倍 の発症危険率があるといわれています。 |
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特に習慣性の強いイビキがある場合 | ■心筋梗塞の発生が4倍 |
交通事故の発生率 | ■一般ドライバーの7倍の発生率があるといわれています。 |
有病率 | ■人口の1~2% |
症状 | ■習慣性の強いイビキ ■日中の強い眠気 |
以下の項目に関して、あてはまるものをチェックし、最後に点数を合計してみましょう。
0 : 決して眠くならない座って読書しているとき | 0 | 1 | 2 | 3 |
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テレビを見ているとき | 0 | 1 | 2 | 3 |
人がたくさんいる場所で座って何もしていないとき (たとえば会議中や映画をみているときなど) | 0 | 1 | 2 | 3 |
車に乗せてもらっているとき(1時間くらい) | 0 | 1 | 2 | 3 |
午後横になって休憩しているとき | 0 | 1 | 2 | 3 |
座って誰かと話しているとき | 0 | 1 | 2 | 3 |
昼食後静かに座っているとき | 0 | 1 | 2 | 3 |
運転中、渋滞や信号待ちでとまっているとき | 0 | 1 | 2 | 3 |
合計が11点以上の方は、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強いと考えられます。
睡眠評価装置を用いた検査をおすすめします。
当院では、睡眠評価装置を用いた睡眠時無呼吸症候群の検査を行っています。
写真のように腕時計のように装着するだけで、簡単に検査ができます。
(参考HP:フクダ電子 http://www.fukuda.co.jp/)